アドリブソロと作曲に使える音楽理論 その2-5 マイナー解決セカンダリードミナント その2

その1ではE7を説明しました。残ったA7とB7へ行きます。

A7はDmへ解決するわけですが、E7でやったことをそのままズラして、key of Dのドミナントとして振る舞うと見せかけて、Key of Fの暗いトニック代理へ解決します。ただし、key of Cの楽曲の途中に出現した時は、DmをKey of Fのトニック代理ではなくKey of Cのサブドミナント代理と解釈します。かなりややこしい

ですが実際の運用はそこまで難しくなく、DメロディックマイナースケールとDハーモニックマイナースケールは、それぞれA-MMとA-HMから単純にズラしてくればよいのです。

A-MM ファ♯ ソ♯
5半音上げる
D-MM ファ ド♯

中心音「ラ」と「レ」の差は5半音なので、全ての音をその幅だけズラせば完成です。
Cダイアトニックスケールから見て、黒鍵が2つから1つに減っていますね。
ハーモニックマイナーも見てみましょう。

A-HM ファ ソ♯
5半音上げる
D-HM ファ シ♭ ド♯

今度はこっちが黒鍵2つになりました。つまり、Key of CでE7が出てきた時はMMよりもHMが自然で、A7が出てきた時はHMよりもMMが自然という事が言えるでしょう。

しかし、D-HMの「シ♭」はカンだけではなかなか辿り着けない音です。いざA7が出てきた時サラッと弾きこなせればかなりオシャレ。これが理論を学ぶアドバンテージにはなるのではないでしょうか。

さてコード進行の例を挙げてみましょう。

■Dm → G7 → C → A7 → (最初へ戻る) → (何回か繰り返したらA7をCに替えて終止)

Cで終わりそうなところを、もう一周引き伸ばしますよーと引っ張り上げる役割をA7が担います。
このコード進行の上でメロディを弾こうとすると、こうなります。

Dm → G7 → C → A7 → (最初へ戻る)
key of C
Scale of C
key of C
Scale of C
key of C
Scale of C
key of C
Scale of D-MM
Scale of D-HM

これも、MMとHMはどちらかを選択して使います。

という感じでA7の説明が終わりました。A7→Dmの進行はそこそこヒット曲にも出現します(「いとしのエリー」など)。
しかし! B7→Emの進行はヒット曲にはほぼ出現しません。気持ち良い展開が少々作りづらいのかもしれません。ジャズには出てくるのですが。

そういうわけで、B7の説明は簡単に済ませます。A7の法則から全部2半音ズラすだけです。

E-MM(BMMP5B) ファ♯ ド♯ レ♯
E-HM(BHMP5B) ファ♯ レ♯

→ 次回は今後のために「度数」についての基本を。

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