アドリブソロと作曲に使える音楽理論 その1-5 基本3和音の役割

前項で、最も基本の和音が7つある事を学びました。これです。

I IIm IIIm IV V VIm VIIm-5

これらにそれぞれある「役割」を説明していきます。

■I =「トニック」
トニックとは、最も明るく安定する和音です。
曲全体、また部分部分の一番最初や、一番最後に使うと安定感があります。

■V =「ドミナント」
ドミナントとは、明るいながらも不安定で、トニックへ向かって強く進行しようとする和音です。トニックの直前によく使われます。そのような安定する方向への強い進行を「解決」と言います。

■IV =「サブドミナント」
サブドミナントは、トニックとドミナントの間をつなぐ役割を果たします。
トニックからサブドミナントへの進行、サブドミナントからドミナントへの進行はどちらもスムースです。

◆ここまでの説明で作れるコード進行
I → IV → V → I
最も安定する基本の進行です。
key of Cに当てはめると、
C → F → G → C となります。楽器で実際に弾いて確かめてみましょう。

■IIm =「サブドミナント代理」
IVよりも暗いのですが、響きが似ているので、役割としてはサブドミナントの代わりになります。基本進行を
I → IIm → V → I
のように置き換えることができます。曲の印象はそれほど変わりません。

■VIm =「トニック代理/マイナーのトニック」
Iと比べてとても暗い響きなのですが、かなり安定感があります。「暗い曲」の最初や最後に使うことができます。基本進行を
VIm → IV → V → VIm
のように置き換えることができますが、全く違う曲になります。
進行の途中で置き換えると、あまり曲の印象が変わらずに済む場合もあります。

■IIIm =「トニック代理」
Iに比べて暗いのですが、場合によってはトニックの代わりになります。
ただし、曲の最初や最後には向きません。進行の途中に出てくるトニックならば置き換えられます。

■VIIm-5 =「ドミナント代理」
理論としてはVの代理ということになっていますが、直接置き換えて使われることはほとんどありません。
このコードの有効な使い方は後に別の章で詳述します。

◆色々なコード進行
VIm → IIm → V → VIm
暗いトニック、暗いサブドミナント代理を使い、ドミナントで勢いをつけて暗く終わる。
IV → V → I → I
いきなりサブドミナントから曲を始め、ドミナントを経由してトニックで安定して終わる。
I → VIm → IV → V → (最初に戻る)
トニックから暗いトニック代理に変化しておいて、サブドミナントへ進行し、ドミナントを経由して冒頭のトニックへ戻る。4つのコードを延々と繰り返せる。

◆相対表記から絶対表記への変換
I → VIm → IV → V → (最初に戻る)
をkey of Cに当てはめると、
C → Am → F → G → (最初に戻る)
になります。
それを、今度はkey of Dに当てはめると、
D → Bm → G → A → (最初に戻る)
になります。
弾いてみると、カラオケのキー変更のように、音が高くなるだけで、「曲としての印象」が変わらないことがわかると思います。

前項で示した表に最初は頼ってもよいので、いずれはどのキーにも頭の中で変換できるようになりましょう。

その1-6 基本4和音7つ

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